あこや貝
あこや本真珠と模造真珠(イミテーションパール・貝パール)の違いや、見分け方のポイントを見てみましょう。
あこや本真珠とは、「あこや貝」という七色の色目の神秘的な光が宿った美しい貝の中に、真珠のベースとなる「核」を入れて育った真珠で、複雑に絡み合った色目と照り艶の美しさが醍醐味です。
真珠には顔があると言われ、一つ一つに個性があり、持ち味も違います。それゆえに生命の神秘を感じ、人々は魅了されてきました。
奥深い宝石です。日本の美意識のひとつ、わび・さびに通じるものがあります。
しかし、人工的に作られた模造真珠は、色艶が全部一緒で揃い過ぎており、物足りなさを感じます。
あこや本真珠
様々な色合いのネックレス
模造真珠
どれも一緒の色のネックレス
あこや本真珠と模造真珠の見分け方
1)穴口
[私共が本真珠と模造真珠の見分ける時に一番最初に見ます。]
模造真珠(プラスチックパールや貝パール)の場合は樹脂が吹き付けているため、穴口を見るとどれも同じような盛り上がりや穴の中に樹脂を入り込んでいます。
(イメージとしては、紙に鉛筆で穴を開けた時、後ろ側の穴口が波打って盛り上がった状態)
それに対して、本真珠の切り口はすっきりスパッと切れてます。ネックレスはほとんどこの方法で見分ける事が出来ます。
2)重さ
安いプラスチックパールは、中の核がプラスチックなので軽いです。
しかし、貝パールは、中の核が本真珠と一緒の核を使用しているため、重さでの判断は難しいです。
3)100%実証出来る方法
アルコールで拭く(マニキュアを落とす除光液でも代用出来ます)
但し、この方法は模造真珠の場合樹脂が溶けてしまいますので駄目になるのを覚悟で行って下さい
正真正銘の本真珠で有ればアルコールで拭いても溶けません。
その後は真珠を洗ってタオルで拭いて下さい。
本真珠でも粗悪品であったり、過度な加工ウス巻きの真珠に樹脂を施している等の場合は劣化する恐れがありますのでご注意下さい